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【書評21】ヘルプマン!(8) ケアギバー編/くさか 里樹 (著)

ヘルプマン! 8 ケアギバー編 (8) (イブニングKC)
ヘルプマン! 8 ケアギバー編 (8) (イブニングKC)くさか 里樹

講談社 2007-05-23
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これ又、大作だ。今回はフィリピン人の介護に関してがテーマ。

ストーリーはまず、いきなり自分の親が義弟からの置き手紙とともに家の前に捨てられている状態から始まる。「もうこれ以上、うちでは面倒見切れません」という内容だった。

妻はキャリアウーマン・夫も働いている。そんな家庭で「介護」で1日中、付き添うのは無理。しばらくは会社を休んで介護に当たるが、それも長続きするはずもない。そこで、介護保険を使ってヘルパーに来てもらうが、その女性がフィリピン人。家族には抵抗のある人もいて・・・、というストーリー。

毎回、すごいと思うのは美談にしないところ。フィリピン人だからっていいではないか、という押し付けをしない。しっかりと「日本人の外国人への差別意識」を描く。さらに外国人の人材派遣元から見た行政の欠点を丁寧に描く。

「受け入れましたという規制事実さえ作ればそれでいいんです。配属先はすべて関しのしやすい公的病院か施設だけで民間には一人も降りてきません。それで国がちゃんと面倒を見るかといえば受け入れた後は知らんぷり。管轄期間も相談窓口もない。

日本で働きたきゃ、勝手にがんばれ。嫌なら帰れ。育てる手間は面倒だから残留条件のハードルを上げて、勝手に自分で育て。たった六ヶ月の語学研修で四年以内に日本の介護福祉資格に合格しろ。

たまりかねて行方をくらます者だって出ますよ。”ああ、だから外国人は信用できない”・・・・って!」

ココで紹介したのは物語のほんの数コマだ。しかし、これだけ深い内容である。私はこの本を読むたびに衝撃を受ける。そうか、今、介護ってそうなんだ、って。

介護家族の方は、自分の親の介護の選択肢における外国人との付き合い方に関して考えを深めることが出来るだろうし、介護職の方は、フィリピン受け入れに関する深い知恵をつけることが出来るはずだ。

ぜひともお勧めしたい。



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