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2009年01月06日 09時00分

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【書評32】私は誰になっていくの?

私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界
私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界Christine Boden 檜垣 陽子

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この本はアルツハイマー病患者の方が自ら書いた、アルツハイマー病に
関する書籍だ。著者は、クリスティーン・ボーデンさん。

私に背を向けてスキャンの結果を見ながら、神経科医は言った。
「あなたの脳は、もっとずっと年老いた人のようです。ひどい萎縮の兆候が、
特に前頭に見られます。アルツハイマー病の特徴ですね。」

この本はこんな風に始まる。ドラマ風だが、ノンフィクション、しかも実体験だ。
悩み絶望し、神様に祈ったりしながら、クリスティーンは自らの体験を記して
いく。

娘は「なぜ、私には普通のお母さんがいないの?」と考えていた。
「学校で、こんなことに誰だって我慢できるはずはないわ。みんなが、
私のママはバカだってからかうのよ。」そんな苛立ちもある。

そんな中で、本人であるが故に、アルツハイマー病者の考え方がよく
分かる本だ。例えば、こんな一節。

『私は一度に一つしかウィンドウが開けられないし、一つしかアプリケーションを
起動させられない。(中略)質問を尋ねられるたびごとに、私はウィンドウや、
アプリケーションを「開く」ことをしなければならないので時間がかかってしまう。』

「Who will I be when I die?」が原著。単純に小説として読んでも面白いが、
認知症の世界を知るという意味でも画期的な本だ。

(ボーデン氏は、厳密には小沢勲種智院大学教授の解説によると、前頭側
頭葉型痴呆であり、アルツハイマー病ではないとのことだが、ココでは敢えて、
ボーガン氏の表現を元に記事を制作しています。詳しくは「極東ブログ」で
詳しく解説されているようです。)



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