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【取材】介護崩壊の凛次郎氏に聞く「介護ビジネスのカラクリ」


介護崩壊著者

介護の安心ガイドでは、書評のコーナーがあり介護の本を紹介している。一方で介護の著者の紹介はこれまで一度もなかった。本を読むだけではわからない多くの情報量をバックグラウンドで持ちながら多くの著者は本を完成させている。今回は、「介護崩壊」の著者である「凛次郎氏」をお呼びして、「介護生活者が知っておくべき介護ビジネスのカラクリ」を取材した。

Q.介護にそもそも関心を持ったのはなぜですか?

子供のころ、祖母が認知症になった姿を見ていたんですよ。小学校6年生に「おまえ、どこの子だ?」と言われ、糞尿をまきちらされました。また、2000年の介護保険制度立ち上げの時代に、サラリーマン時代に介護事業の立ち上げを経験しました。その二つが大きな理由ですね。


Q.実際に立ち上げを経験されて、”介護崩壊”の現実を知ったわけですね?

凛次郎氏

そうですね。そもそも、介護をしている家族の負担は想像を絶するものがあります。しかも、介護の技術は高度化していて、自分たちでは出来ないようなレベルのものが多い。そのせいで、虐待や介護放棄などが頻発している。ですから、プロの力を借りないとどうしようもないのですが、そのプロによる不正が横行しているんです。

Q.具体的にはどんな不正があるんですか?

不正には大きく分けて2種類あります。作る際の不正と、作ったあとの運営時の不正の2種類です。

作る際の不正の代表例が「彩福祉グループ」と厚生省による贈収賄事件です。「彩福祉グループ」の代表、小山博史が、厚生省課長補佐だった茶谷滋(しげる)に6000万円の賄賂を送っていたという事件です。6000万円の見返りとして彩福祉グループは厚生省ノーチェックで認可を受けることが出来ました。国家から補助金がどんどん支給されることを考えれば6000万円は安いという経営判断でしょう。

もうひとつの運営時の不正は、不正受給問題です。勤務実態のないヘルパーがあたかも働いていたかのように申請することで、不正に介護報酬を得ていたという問題ですね。

Q.その不正が横行していた当時は、あらゆる施設が新設された時期ですね。

そうです。あの時代は実は補助金がすごく充実していたんですよ。1/2は補助金、1/4は県の補助金、1/4は他の補助金などとほとんど0円で施設を建てることが出来た。結果的に補助金目当てに元々、介護に関心のなかった業者も乗り込んできたというわけです。

Q.そうなると、プロの手を借りたい家族としては非常に不安なのだと思いますが、どう介護生活を営んでいけばいいのでしょうか。

残念ですが、「最後は自己責任」という覚悟を持つことが最初です。本来の介護保険の理念とは違うのですが、それが現実ですので仕方ありませんね。

それともうひとつは、今度の改革の動向によってどう変わるか、ということですね・・・。

Q.私たちは、家族を支えるために介護の本音口コミ情報を収集する”老人ホームマップ”を運営しております。

これはすばらしいですね。地域包括支援センターが出来たとはいえ、足を運ぶのは面倒ですし、相談するのを恥を考える文化はまだ根強いです。そういった状況下でこの老人ホームマップの果たす役割は大きいですね。

Q.ありがとうございます。これからもまい進していきますが、最後に凛次郎さんにとって介護って何ですか?

「終の住処をどうするか・誰が看取るかを判断する」のが介護だと思ってます。最終的には穏やかな最期を迎えるためのものだと思います。

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以下は凛次郎氏著作の「介護崩壊」。このインタビューでわかるように、赤裸々な介護情報が掲載されている。一度、介護の世界の内情を把握する上で非常に有効だろう。

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